首こりは背中までつながる僧帽筋
こりは病気ではなく「未病(みびょう)」の一つです。
未病とは、そのまま放置しておくと病気になってしまう状態のことをいいます。
そのため、こりをあなどってはいけません。
僧帽筋(そうぼうきん)とは
僧帽筋(そうぼうきん)とは首から背中の肩甲骨の周辺を広く覆っている筋肉のこといいます。
たとえば、寒いいトキなどに肩をすくめたトキに首や肩こりの場合に痛みが起こる場所です。
また、僧帽筋という名前から僧侶、つまり、お坊さんを思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、異なります。
カプチン・フランシスコ修道会と呼ばれる修道士(しゅうどうし)がかぶる長頭巾に似ているのが、由来です。
修道士とは簡単に言えば、キリスト教の修道院に共同生活をしながら修行や勉強をしている人のことです。
首こりの原因
首こりの原因になるもの
・筋肉の血行不良
・筋肉の冷え
・筋肉の疲労
・眼精疲労に関係する
・肩に関連する
・腰やヒザが関連する
・姿勢が原因している
・自律神経の乱れ
・欧米人より起こりやすい
筋肉の疲労など冷えなどから血行が悪くなり、こり固まっています。
首と肩はつながっているので、どちらかがこると、どちらかも関連してこってしまいます。
理由は、僧帽筋でつながっているため、首や肩に不快な痛みやダルさが起こるのです。
僧帽筋は大きい筋肉ですので、腰のあたりまで広がっています。
つまり、腰に痛みなどが起こると、ヒザにも関連してしまいます。
自律神経とは、不随筋(ふずいきん)と呼ばれる自分の意志で動かすことができない胃腸や心臓などを動かす指令を出しているものです。
また、興奮時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経のバランスをとっています。
交感神経が優位になると、血管や神経、筋肉などが緊張状態になり、血の巡りが悪くなり筋肉がこり固まり起こります。
肩がこると姿勢が、目を酷使(こくし)すると、首の位置が前のめりになっている状態が多いです。
主にスマートフォン(スマホ)やパソコン(PC)の作業などで見る姿勢が関係しています。
角度がなくても4~6kgの負荷がかかっています。
しかし、首が前に傾くと以下の負荷がかかる
15度 12kg
30度 18kg
45度 22kg
60度 27kg
欧米人より骨格や筋肉が違い、日本人は頭が大きいため支える首や肩がこりやすい状態にあります。
首こりを改善する僧帽筋のストレッチ
フェイスタオルを使って行います。
①フェイスタオルを横長において、右側を右手、左側を左手で握る
②①の状態で頭の後ろでバンザイする(左右平行に持つ)
③②から肩の近づける
④②③を5回行う
⑤手をフェイスタオル片手だけ離す
⑥腰の位置にフェイスタオルを持ち替える(左右平行に持つ)
⑦肩をすくめるようにフェイスタオルを持ち上げる
⑧⑥⑦を5回行う
⑨また、片手をフェイスタオルから離す
⑩片手は⑥と同じ場所、反対の手は肩の上でフェイスタオルを持つ
⑪⑩の状態のまま外に引っ張る
⑫5回行い、反対の方向も5回行う
ストレッチをするときは背中の筋肉を使っていることを意識し、呼吸を止めずに行いましょう。
どうしても、痛みが生じてできない場合は、痛みがない程度まで、無理のないように行いましょう。
無理に行うと、筋などを痛めてしまう恐れがありますので、できる範囲で行うことがおススメです。
僧帽筋をほぐすことで、肩こりや首こりの改善や予防を望めます。
グッズを使って首こりや肩こりの予防や改善が望めます。
たとえば、リモートワーク用の首枕がおすすめです。
硬さや肌ざわりなどが、さまざまですがあなたのお好みのものを選びましょう。
あまり、2,000円以上のものが首の安定感があるのでおススメします。
また、PCを目線の高さに上げるグッズも出ているので、下を向いて首を傾けることがなるべく少なくて済むように心がけるようにしましょう。
スマホも同様に、持つ手を目線の高さに変えることで首への負担が軽減できます。
また、冷えや血行不良などは、お風呂で湯船につかることでよくなります。
ストレッチはお風呂上りが、相乗(そうじょう)効果で高まり、おススメです。
ほかには、ホットタオルをビニール袋に入れて肩や首を温める方法もありますが、電子レンジでチンするだけで、同様の効果を得られるグッズもあります。
PCやスマホを使用時には、うまくグッズを使用し、首の傾きと姿勢の補助として使うことがとても重要です。
まとめ
こりは、筋肉が冷えや疲れなどさまざまな原因で起こり、不快な痛みやダルさが起こります。
意識したい首こりと肩こりの予防と改善のポイントは、首の角度と温めることです。
日常的に首の角度や姿勢を意識し、お風呂上がりのストレッチを行うことで改善と予防が望めます。
お風呂上がりでなくても、効果はあり、ダルいと感じたトキやリフレッシュ時のストレッチもとても良いです。
PCやスマホを見るトキの角度をなるべく小さくするため、グッズを使用するなど意識的に変えることが重要です。
こりに悩むことが1分1秒でも少なくなることを願っています。